♪ アルバム研究その6 ♪

THE DELTA−WING

<ど んなアルバムか>

 亜美さんが、小原礼氏、鈴木茂氏との最小限の編成での音楽を試みたユニット。新星堂関連のOAKレコードというところか ら発売されました。このレーベルの詳しい説明は専門のページに譲りますが、いわゆる大人向けの音楽を発信していこうという趣旨のレーベルです。このアルバ ムは、その第一弾でした。

 ちなみに、小原氏と鈴木氏は高校時代からの友人とか。小原氏はかなりギャラの高いベーシストとして有名ですが、亜美さん の配偶者ということで家族割引がきくのだとか。おまけに、鈴木氏は超売れっ子でこれまたギャラの高いギタリストですが、こちらは小原氏のお友達割引で参加 しているとの事。この妙なトリオ編成で、各地のライブをこなしながら満を持してのアルバム発売となりました。

 なお、ここではタイトルの下に作詞作曲者を記載してます。普段のアルバムだと、ほとんど亜美さんの曲で、たま〜に夏目純 さんの作詞がある程度なのでいちいち書く必要もなかったのですが。

 ゲストミュージシャンは、
HIDEO INOURA  :Drs.Perc
TAKASHI NUMAZAWA:Drs
MOTOYA HAMAGUCHI:Perc

<ジャ ケット・歌詞カード>

 ジャケットはメンバーの写真なし。三角形に並んだ三つの点があるだけなので、一見なんのCDかわかりません。CDショッ プで探す場合は十分にご注意下さい。歌詞カードの中にはメンバーの写真がありますが、残念ながら白黒写真です。

<各 曲解説>

1)BENGAL BABOO BABE 〜It's my turn
  作詞:尾崎亜美&小原礼    作曲:尾崎亜美

 3人集まれば挨拶代わりに演奏するのがこの曲。25周年記念ライブでも3人だけで演奏されました。このアルバムでも基本 的に3人の演奏+タンバリンとクラッピングの音だけで構成されてます。亜美さんの曲ですが、歌詞の英語の部分は小原氏に手伝ってもらったとの事。3人の音 と、3人のハーモニー。特に最後のコーラスがかっこいい。これぞデルタウイングという曲です。亜美さんのボーカルはいつもよりちょっと枯れててロックして ます。かなりひねった歌詞は意味がさっぱりわかりませんが、なんとなく「ガツンと行こう!」という雰囲気はわかります。「デルタウイングってどんな感 じ?」と聞いてくる人には、まずこの曲を聞かせてやればわかるでしょう。

2)I'm Looking For The Door
  作詞 作曲:尾崎亜美

 一転してアコースティックギターをフィーチャーした優しい感じの曲。今で言う「癒し系」になりますでしょうか? 以前 「癒し系」がうたい文句のCDを持ってる人がいて、曲目を見せてもらったところ普通の曲ばかり。「全然いやらしくないじゃないですか?」と文句言ったら、 「いやらしい系じゃなくて癒し系です!」と怒られました。ちなみに、私が知ってる限りのいやらしい系の曲は、畑中葉子の「後ろから前から」、同じく第二弾 の「もっと動いて」、ピンクレディーのミーがソロで出した「モア」などです。サザンの曲なんかも、結構ヒワイな歌詞があるようですが、いやらしい系の曲と は、歌詞からメロディーから歌い方から振り付け、衣装に至るまですべていやらしく、「結果的にいやらしい」というものではなく、最初から狙ってるもので す。ということで、「いやらしい系」のCDを出せばオヂサン達には受けるかも。

 この曲とは全然関係ないこと書いてますが、この曲は完全に亜美さんの世界です。念のために言っておくといやらしくはあり ません。

3)Lucky Day
  作詞:尾崎亜美    作曲:小原礼

 これは小原氏の作品で、シンプルなロック。考えてみれば、亜美さんが他のアーティストの曲を歌うのは、極めて珍しいで す。(「他人」と書こうとして、「はて、配偶者の場合は他人じゃないのか?」とか思ってしまいました(^^;) これにはドラムも入ってますが、タンバリ ンがアクセントになっているシンプルな構成です。しかしロックしてます。タイトルを聞くと楽しそうな曲に思えますが、ちょっと開き直ったラッキーさ加減が なんとも言えません。
 この曲では小原氏が珍しくギターも弾いてるようです。

4)砂の城
  作詞 作曲:鈴木茂

 これは完全に鈴木氏の世界で、みずみずしいボーカルが聞けます。斉藤由貴さんにも同名の曲がありましたが、もちろん別の 曲です。が、テーマはちょっと似てます。要するにすぐ崩れてしまうものを歌ってるわけですね。シンプルな構成ですが、完全に歌を聴かせる曲で間奏のギター ソロなんかもないんですね、これが。

5)TIDE WAY
  作詞:鈴木慶一    作曲:小原礼

 不思議な曲です。作詞は鈴木慶一氏ですが、わたしゃ聞き終わってから「歌詞あったっけ?」という印象が残る曲です。イン トロのさざ波の音がすべてを象徴してるかもしれません。ボーカルは小原氏です。私が家族でドライブに出かけた際、この曲が始まった途端に娘が「寝ててもい い?」と言うが早いか寝てしまいました。ということで、幼稚園児は完全に小原氏の術中にはまります。ん〜なんとも解説しづらい曲ですわ。

6)Behind The Music
  作詞 作曲:尾崎亜美

 中島らも氏が書いた落語に、「自分の行動をすべて口に出してしまう男」というのが出てきます。どういう感じかというと、 「わし、変な癖もってる。わし、悩み相談の先生の所に行こうと思う。あ、わし先生の家の前に来た。わし今先生に相談してる。あ、わし先生に怒られてる。わ し困ってる。」っていう。まぁ、そういう感じの歌詞です…。あ、違うか? ま、いずれにしても不思議な曲です。ドラムも入った曲ですが、小原氏のベースの フレーズが面白いです。

7)風のメッセージ
  作詞 作曲:鈴木茂

 これまた鈴木氏の世界。歌詞をじっくり聞くと面白いかも。これはギターソロもあります。が、亜美さんの曲でないと思う と、あんまり解説に気合いが入らんなぁ。

8)Shake It
  作詞:尾崎亜美    作曲:小原礼

 一転してハードなナンバー。普段の亜美さんのアルバムにはないような曲なので、デルタらしいと言えばそうかもしれませ ん。70年代ロックの雰囲気が漂う曲でもあり、CCRが好きな私としてはなかなか気に入ってます。ドラムとベースのフレーズからギターがかぶさってくると ころが、かっこいいです。亜美さんのボーカルは結構ハードです。

9)SOLDIER
  作詞:尾崎亜美    作曲:小原礼

 亜美さんのボーカルの静かなナンバー。背景に深いドラマを感じさせる歌詞は、是非じっくり聞いて欲しいです。亜美さんの 作詞作曲かと思えば、小原氏の作曲なんですね。それと、クレジットによるとこの曲で鈴木氏がキーボードを弾いてるはずなんですが、私にはわかりません。

10)delta−wing
  作曲:THE DELTA-WING

 最後はまた3人だけでのインストナンバー。放課後を思わせるSE(違うかな?)から始まる曲は、ギターソロを中心としな がらも、3人それぞれ持ち味を生かした軽快な仕上がり。3人だけでもこれだけかっこいい事ができるんだぞというところでしょうか? ギターはスライドギ ターのようですが。

<2002年2月記>

 
Amii−Phonic
<どんなアルバムか>

 デビュー25周年記念アルバムとして、フォーライフレコードから発売されました。ゲストが多彩で、なおかつセルフカバー あり、「オリビアを聞きながら」の続編もありと、かなり盛り沢山で楽しい仕上がりとなっています。このアルバムについては、いろんなところで紹介されてま すし、亜美さん自身による解説もインターネット上で公開されてますが、ここでは私の主観でもって解説させていただきます。

 なお、各曲の「ゲスト」の欄には、ゲストミュージシャンも一緒に記載してます。ドラムの沼澤氏はゲストじゃないのか?山 木氏はどうだ。ギターの是永氏は?と、いろいろなご意見もあるでしょうが、まぁ1〜2曲しか参加してない人を一応ゲストとして記載しました。参加ミュージ シャンの詳しい情報は、是非CDを買ってご覧下さい。

<ジャ ケット・歌詞カード>

 ジャケットはご存知の通り、なんとも賑やかで、遊び心と仕掛けの多いものです。見たことない人は今すぐCDショップに行 きましょう。歌詞カードの中も、“あみばさみ”やら“あみがため”やらなんやらかんやら。おまけに、ゲストミュージシャンのみならずスタッフ全員の写真も ありますが、顔だけ写真で身体はコスプレのイラストで…。これの詳しい解説は差し控えさせていただきます(^_^; また、CDを取り出すとレコーディン グの様子が写真で見られます。相変わらず、亜美さんお茶目です。これだけジャケットや歌詞カードに手間がかかってると、レンタルじゃもったいないので、ご 家庭に一枚是非どうぞ。 
 
<各 曲解説>

「北 京ダック」 with 細野晴臣
作詞 作曲:細野晴臣 編曲:尾崎亜美・小原礼

ゲスト:細野晴臣、藤井尚之

 仰々しい中国風のイントロから一転して軽快な歌い出し。元々細野氏の作品だそうですが、私はこのアルバムで初めて耳にし ました。さっぱりわけのわからん歌詞と、しゃれっけたっぷりのサックスソロがなんとも言えませんが、亜美さんのボーカルも凄くいい味を出してますし、細野 氏のリラックスしつつもダンディーなボーカルも堪能できます。この曲をインターネットのサイトで視聴して、「ああいいなぁ。早く全部聞きたい!」と思った ものでした。「音楽とは楽しいもんだ」という事を認識させられる曲です。ベースのフレーズも面白いです。亜美さんによると、細野さんは食べ物とか動物の歌 が多いそうですが…。これは北京ダックだから、動物でもあり料理でもあり。


「Melody  Junk」 with AMIGOS
作詞:尾崎亜美 作曲:奥田民生 編曲:AMIGOS
ゲスト:AMIGOS(奥田民生・小原礼・沼澤尚)

 上記のメンバーで、AMIGOSというユニットだそうです。軽くオーバードライブさせただけのアンプを、ピッキングのパ ワーで無理やり歪ませたような骨太のギターサウンドのイントロから、亜美さんの激しいボーカルが飛び出します。ドラムとベースはグイグイ押すようなリズム を刻み、間奏とエンディングは大ハードロック大会。クレジットを見ると、ギターは奥田氏だけですから、間奏のグシャグシャのワウを駆使したギターソロでも 大活躍です。25周年記念コンサートでは、奥田氏が残念ながらビデオ出演でしたが、亜美さんはウエスタンルックで飛び回ってました。作詞は亜美さんです が、なんか奥田氏が作ったような歌詞ですよね?


「風のライオ ン」 with 福山雅治
作詞 作曲 編曲:尾崎亜美
ゲスト:福山雅治、小倉博和

 「ナチュラルエージェンシー」からの曲。亜美さんのセルフカバーを二人でデュエットするのは決まってたようですが、いざ 録音する時に候補を数曲福山氏に聞かせたところ、亜美さんの思惑通りこれを選んだのだとか。ここでは、エコーが少なく、まるで同じ部屋で歌ってくれている ような録音がされています。福山氏はボーカルのみでなく、ハーモニカもプレイ。福山氏のバックは、小倉氏の生ギター1本だけ。徹底研究すれば、「ギター1 本で歌の伴奏をするには?」という勉強にもなります。


「Friendship〜 自然の法則〜」 with SING LIKE TALKING
作詞:藤田千章 作曲 編曲:尾崎亜美
ゲスト:SING LIKE TALKING

 亜美さんと佐藤氏が交互にリードボーカルをとり、サビでハモるデュエット曲。二人の交流は古いようですが、SLTが3人 揃って絡むのは珍しいのでは? 今回は、藤田氏=作詞、西村氏=ギター&Eシタール(これが結構いい感じ)、佐藤氏=ボーカルでの参加です。歌詞とメロ ディーが見事にマッチした仕上がりで、ある意味ゲストを多数迎えたこのアルバムのテーマに一番合っているのでは?とも思います。多分、亜美さんの曲が先に できていたと思うのですが、歌詞のテーマについては亜美さんから要望があったのでしょうか? 亜美さんにはいろんなボーカルのスタイルがありますが、こう いう肩の力が抜けた歌い方も大好きです。ちなみに、私はこのアルバムでは、この曲と「北京ダック」と「Forgive Yourself」が気に入ってます。


「Camping Boogie-woogie」 with 宇崎竜童
作詞:尾崎亜美 作曲:宇崎竜童 編曲:小原礼
ゲスト:宇崎竜童、藤井尚之

 ご存じの通り、TVKの番組で一緒だった宇崎氏との共作。宇崎氏と言えば、ダウンタウンブギウギバンドでの印象が強いで すが、そちらでのブギウギの曲というと「スモーキンブギ」「売物ブギ」「カッコマンブギ」「ブギウギブギ」「トラックドライビングブギ」などなど。私は 「カッコマンブギ」と「トラックドレイビングブギ」が好きです。それと、ブギウギバンドというわりには、どちらかというと「ブルース」とつく曲の方が多い ような気もします。が、別にブギウギをやるためにバンドを組んだわけではなく、「できるだけ長ったらしい名前の方が印象に残る」ということで、確か島武実 氏がグループ名を考えたと記憶してます。違うかもしれませんが。なお、今回「是非ブギウギで」というのは亜美さんの要望だったとの事。そりゃ、山口百恵に 書くような曲を作ってもらってもつまらないかも。…案外面白かったりして。

 ところで、いわゆる「ブギウギ」というのはどういう種類の曲の事をいうのでしょう? なんか、基本12小節でのブルース コード進行で演奏して、タイトルに「ブギ」と付ければそれでブギウギになるような…。それとか、ブギウギとシャッフルの違いはどう説明すれば良いのでしょ う? ブギウギとはリズムの名前か、演奏形態なのか、曲の種類なのか? う〜む考え始めると寝られない。とはいえ、真剣に考えたことはありません。

 なお、亜美さんはキャンプに凝っていて、キャンプの様子が雑誌で掲載されたこともありました。が、はまったのは随分大人 になってから、知り合いに連れていってもらったのがきっかけだったとか。最初は、キャンプというと、「2〜3時まで水くみ、3時から全員で料理!4時から 体操!」というような体育会系の行事を想像してたそうですが、実際に行ってみると単にぼ〜っとして何もしない人とか、やたらとビールばっかり飲んでる人な ど、なんでも勝手にやって楽しめばいい「大人のママゴト」だと知ったそうです。そうなると、料理の得意な亜美さんのこと、キャンプでもいろいろな料理に チャレンジしてみたとか。是非一度ご一緒してみたいもんです。ちなみに、私はビールばっかり飲んでるたちですが、キャンプは好きです。猪苗代にはちょく ちょく行ったもんですが。

 で、曲のことを全然書いてませんでした。間奏のギターがそれっぽくてかっこいいです。是永さんのソロです。


「ゆっくり踊 るベアーのような夜を往く」 THE DELTA WING with 真矢
作詞:鈴木慶一 作曲 編曲:小原礼
ゲスト:真矢

 今回デルタウイングとして1曲。ただし、ドラムに真矢氏を招いて迫力あるサウンドを展開。真矢氏のドラムをちゃんと聞い たのは初めてですが、ドッカンと重いリズムを叩き出し、大変気に入りました。余談ですが、彼がレギュラーグリップで叩いている姿を目にしたことがあります が、なんでも「レギュラーが上手くないので、不揃いになる感覚を楽しむためにやってる」のだそうです。ということで普段は当然マッチドグリップだそう。雑 誌で見ました。面白いですね。

 間奏のギターは、逆回転させるエフェクターだそうで、この気持ち悪さはライブでも再現されてました。なんかネットリとし た夜に、闇を振り払うように必死でもがいている感覚が伝わってきます。不快指数の高い夜に、偏頭痛がして、歯も痛くて、熱もあって、急な腹痛でトイレに行 こうと思って立ち上がった瞬間に足がつってしまったとかいう状況に置かれると、こういう歌詞が書けるかもしれません。そういう意味で、これも歌詞とメロ ディーがマッチしている曲と言えるでしょう。なんかわけのわからん曲だなぁと思いながら聞いてたのですが、25周年ライブで生演奏を聴いて以来好きな曲に なりました。


「Wisdom  Of Nature」 with デーモン小暮
作詞:デーモン小暮・尾崎亜美 作曲 編曲:尾崎亜美
ゲスト:デーモン小暮、松原正樹

 デーモン閣下はかなりいろんな声の出る人ですので、ぱっと聞いただけでは誰がゲストかわかりません。ちなみに、閣下は亜 美さんと礼さんの結婚式で神父さんの役をやったことで有名ですが、当日来るはずの神父さんが到着せず、「ね、代わりに神父さんやってくれない?」と言われ て、「悪魔の場合は司祭というのだ!」と言ったという話を聞いて妙におかしかったです。(花まるマーケットだったかな?) それも、亜美さんが閣下の物ま ねしながらでしたから。

 ギターの松原氏は、亜美さんのデビュー曲「冥想」でもギターを弾いてました。25年間才能の枯れない亜美さんも凄いです が、25年間トップミュージシャンとして活躍する松原氏も凄いです。亜美さんの曲では、ストップモーション収録の「もどかしい夢」のギターとか、プリズミ イ収録の「白夜」のギターが好きです。リトルファンタジーもかっこよかったです。あと、実は私パラシュートのファンクラブ入ってました。今でも松原氏のサ イン入りピック持ってます。

 なお、この曲のタイトルは閣下のアイディアのようですが、「自然の叡智」という愛知万博のテーマと関連しているとの情報 もあります。う〜む奥が深い。


「Forgive  Yourself」 with ANRI
作詞 作曲 編曲:尾崎亜美
ゲスト:ANRI

 一応「オリビアを聞きながら」の続編と言われてます。が、別にドラマ仕立てであの時別れた彼氏とヨリが戻って云々という ような安直な企画ではありません。あくまでも、あの曲に登場する意地っ張りだった小娘が中娘、大娘と成長してきて、今もいろいろ悩みながら一生懸命生きて るという、そういう曲です。「真夜中の電話」とか「お茶でも飲もう」とかいうところが、一応関連を想像させるところではあります。

 なお、ここではANRIとデュエットしてますが、25周年記念コンサートでは、亜美さんのプロデュースでデビュー予定の 新人アーティスト「mju:」とのデュエットで披露されました。それはそれで、その新人がこの曲を見事に堂々と歌い上げ、場内をシンと静まり返らせ、我々 の度肝を抜きました。末恐ろしいものです。


「Sweet  Breath」 with 大貫妙子
作詞:尾崎亜美 作曲:大貫妙子 編曲:尾崎亜美
ゲスト:大貫妙子

 大貫さんと亜美さんの接点というのがどうもわからないのですが、いつ頃からの知り合いなのでしょうか? この曲では、大 貫さんの希望で小原氏がドラムも叩いたという事ですから、小原氏とも知り合いのようですね。しかし、大貫さんというのもハッキリ言ってヒット曲がないにも かかわらず、これだけ長年活動を続けているというのは凄いです。自分の世界がしっかりあって、その世界が大好きなファンがみんなで支えているからでしょう が、ヒット曲がないからこそ飽きられずに続けているということもあるかもしれません。なんか、うまく言えませんが、メディアに頻繁に取り上げられるわけで もないアーティストの新作を毎回楽しみに待っているファンがいっぱいいると考えると、世の中も捨てたもんじゃないな、と思います。

 この曲は、モワっとした何とも言えない雰囲気ですが、大貫さんのファンの人によると「非常に大貫妙子らしい」曲だそうで す。たしかに亜美さんの世界ではないですね。ボーカルは亜美さんで、大貫さんがコーラスなのですが、聞き終わるとなんか大貫さんが歌ってかとも思えるよう な世界です。


「NEW  LIFE」 with 高橋幸宏
作詞:高橋幸宏 作曲:尾崎亜美 編曲:小原礼
ゲスト:高橋幸宏

 高橋氏と小原氏が高校時代からの知り合いとか。この曲では高橋氏がボーカルを取ってますが、作曲が亜美さんとは意外。と いうのも、パッと聞くとてっきり高橋氏が作った曲かと思いましたので。この曲では、ドラムも高橋氏ですが印象としては「切れがいい」という音です。このア ルバムでは、沼澤氏、真矢氏、山木秀夫氏、高橋氏と4人の名ドラマーの演奏が聞けるわけでそれぞれ特徴があって、なんと贅沢な作品なのでしょう。ついでに 言えば、小原氏も叩いてますから合計5人分のドラムですか? 亜美さんはサビのボーカルとコーラスで大活躍してますが、エンディングのコーラスがかっこい い。なお、この曲は小倉氏がギターです。


「手をつない でいて」
作詞 作曲 編曲:尾崎亜美

 この曲だけゲストは無しで、全て亜美さんの世界。普段は車で聞くことが多いのですが、これを書くために自宅で深夜にヘッ ドフォンで聞くと、また違った味わいがあります。というか、ボーカルの細かい味わいまでわかって、「あ、こんな曲だったっけ?」と思ってしまいました。こ のアルバム自体は、比較的ドライブに適してますが、この曲だけはじっくり静かな場所で聞きたいですね。

 なお、25周年記念コンサートではラストのラストがこの曲でした。たしかに名曲です。


「北京ダッ ク」 おまけVersion
作詞 作曲:細野晴臣 編曲:尾崎亜美・小原礼

 最後は北京ダックふたたび。ただし、細野氏のボーカルは無しで、パーカッションの浜口氏がアコギを弾き、小原氏がカクテ ルドラムを担当。大昔のSP盤を聞いてるようなエフェクトで、ノイズの中から聞こえてきます。その名の通り、本当のおまけバージョンですね。

 それこそ多彩なゲストを迎えてバラエティ豊かな曲を聞かせてくれるアルバムです。次回作は是非全編亜美さんの世界で埋め 尽くすアルバムを発表して欲しいと思うのは私だけではないでしょう。とりあえず、それまではこれを聞きな
がら待ちましょう。

<2002年2月記>


☆おもてなし。


<どんなアルバムか>

 生保会社のCMソング「やわらかなチカラ」を中心としたミニアルバム。2004年というとアテネオリンピックの年でした が、当時のコンサートMCによると「私は高く飛んだり速く走ったりそういう力はないけど、やわらかなチカラというものがあってもいい」という事で考えた曲 だそうです。

<ジャケット・歌詞カード>

 ジャケットのオモテはなんとブタさんの置物。これだけ見ると「なんじゃ?」と思う人が多いでしょうが、裏はちゃんと亜美 さんの写真です。髪の毛妙に立ってますが可愛いです。ジャケット撮影をしたカメラマンの人から最初聞かされたアイディアは「草原に馬糞があってそのアップ というのはどうでしょう?」というものだったとか。「私、女性シンガーソングライターですので…」と丁重にお断りし、今回のデザインになったとか。

<以下製作中です…>



<2008年1月記>


☆三重マル

<どんなアルバムか>

 デビュー30周年記念アルバムです。他のアーティストに提供した曲や、ドラマの主題歌、アニメの挿入歌、テレビ番組のエ ンディングテーマに加えて、「みんなのうた」でお馴染みだった「キャンディの夢」が弾き語りの新録も収録されており発売当時ファンとしては大注目でした。

<ジャケット・歌詞カード>

 ジャケット写真は表も裏も亜美さんの幼少の頃のもの。表の写真は「丸山茂樹プロでは?」という疑惑が持ち上がりちょっと した騒動になったとかならないとか。


<以下製作中です…>

<2008年1月記>

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